小さなボディに秘められたスポーティな魅力
ダイハツ・コペンは軽自動車の枠に収まりながらも、スポーツカーとしての魅力をしっかり備えたモデルです。特徴的なのは、丸みのあるスタイリッシュなフォルムと電動開閉式のハードトップ。日常使いに便利なサイズ感でありながら、ルーフを開けると一気に開放感あふれるオープンカーに変身します。
現行モデルでは3つの個性あるスタイル「ローブ」「エクスプレイ」「セロ」が展開されており、外観の印象をガラリと変えることが可能です。内装はコンパクトながら無駄がなく、操作性に優れた設計になっている点も見逃せません。2シーターながらドライバーと助手席の距離が近いため、パートナーとのドライブも楽しみやすい車種といえます。
軽自動車であることから、維持費の低さも大きなメリットです。税金や保険料も比較的安く、燃費性能も高いため、日常使いから週末のレジャーまで幅広く対応できる一台といえるでしょう。
走行性能と快適性、その絶妙なバランス
コペンに搭載されているエンジンは、660ccの直列3気筒DOHCターボ。軽自動車とは思えないほどの加速感があり、特に低速域からのレスポンスの良さは街中の走行でもストレスを感じさせません。
足回りにはダイハツ独自の「D-Frame」と呼ばれる骨格構造が採用されており、剛性が高く、ハンドリング性能にも優れています。カーブや旋回時の安定感が高く、ドライバーの操作にしっかり応えてくれる点が多くのファンを惹きつけています。
また、CVTモデルと5速MTモデルが選べるのも嬉しいポイントです。CVTは街乗りでのスムーズな変速を実現し、MTはスポーティな運転を楽しみたい方に最適です。
軽スポーツカーとしては異例の電動ルーフを装備しているため、季節や気分に応じて簡単にオープンカーとしての楽しみを味わえます。しかも、ルーフ開閉にかかる時間はわずか20秒ほど。急な雨でもすぐに閉じられるため、実用性にも優れています。
走行中の静粛性も十分に確保されており、長距離ドライブでも疲れにくいのがコペンの特長です。サスペンションも硬すぎず、適度な乗り心地を保っている点で、スポーツカーとしてだけでなく快適な移動手段としても評価されています。
購入前に知っておきたい選び方と注意点
ダイハツ・コペンは複数のスタイルが存在するため、購入前には自分のライフスタイルや好みに合ったタイプをしっかり見極めることが重要です。外観のデザインだけでなく、内装のカラーや装備もスタイルによって異なるため、実車を見て比較検討することをおすすめします。
ATかMTかの選択も大切なポイントです。運転を気軽に楽しみたい方にはCVTモデル、より運転そのものを楽しみたい方にはMTモデルが向いています。また、グレードによってはアルミホイールや本革シートなどの快適装備が追加されるため、オプション選びも慎重に行うとよいでしょう。
注意点としては、収納スペースが限られていることが挙げられます。ルーフ格納時にはトランク容量がさらに少なくなるため、大きな荷物を積むには不向きです。日常の買い物や小旅行には問題ありませんが、荷物の多いレジャー用途にはやや工夫が必要です。
また、2人乗りであることから、ファミリーカーとしては適していません。日常的に複数人を乗せる機会が多い方には不便に感じるかもしれません。ただし、パーソナルユースや夫婦での利用であれば、むしろ快適に使えるサイズ感といえるでしょう。
中古市場でも人気が高く、状態の良い車両は比較的高値で流通しています。走行距離や修復歴、ルーフの作動状態などをしっかり確認することで、後悔のない選択ができます。