スライドドア式軽自動車が人気の理由

日本ではミニバンから軽自動車に至るまでスライドドアが車大人気です。世界的に見てもスライドドア車のラインナップがここまであるのは日本車メーカーだけでしょう。特に軽自動車のスライドドア車は、軽自動車全体の40%を占めており、常に人気上位を占めています。2018年の軽自動車新車販売台数を見ると、1位、N-BOX、2位スペーシア、3位でデイズルークス、4位タント、5位ムーヴキャンバスととなっています。上位はすべてスライドドア車で非スライドドア車よりも人気だということが分かります。いったいなぜ軽自動車のスライドドア車がここまで人気になったのでしょうか。

何故スライドドア車が人気なのか

今は軽自動車比率が高く、その中でもスライドドアを備えた背の高い車種が人気です。なぜそこまでスライドドア車が人気なのでしょうか。かつて後席側のドアをスライド式にした軽乗用車は、アトーレワゴンやエブリイワゴンなどの商用のワゴンでした。軽自動車の流れがスライドドアに変わったのは、2007年に発売されたタントです。左右前面ともに横開きのドアにし、左側後部座席側をスライド式にしました。

3代目の現行タントになると左右の後方座席がスライド式に移行しました。軽自動車の雄、スズキはタントに対抗すべく、2008年にパレットを発売して、スライドドアを両側の後方座席に装着しました。パレットは、現在フルモデルチェンジされスペーシアと名前を変更しています。その後スライドドアを標準装備する軽乗用車が充実していきました。

スライドドアがヒットした背景には複数の要因がからんでいます。先ずはスライドドアは、軽自動車を使う多くのユーザーにとって利便性を向上させたことです。軽自動車はセカンドカーとして子供を持つ家庭で購入することが多く、スライドドアなら荷物と子供を抱えつつ、持って乗り降りすることが可能となります。また、スライドドアは、開閉時にドアが外側へあまり張り出さないので、隣に駐車している車両との間隔が狭くてもドアをぶつけにくいのです。さらにスライドドアを装備している軽自動車は背が高いので、後席をたたむと広い荷物置き場が得られます。

スライドドアのちょっとした欠点とは?

便利なスライドドアですが、便利な点ばかりではありません。最も注意したいのは子供の飛び出しです。横開き式ドアでは、開いたときでも斜め前方がドアパネルでふさがれるから飛び出せません。しかし、スライドドアになると、前方も側面も解放されるから、飛び出しを誘発しやすくなってしまいます。それを防ぐには、勝手にドアを開けないようにチャイルドセーフティドアロックを最大限に利用しましょう。

また、スライドドアを備えた軽自動車は、背が高いこともあって、車両重量が重くなりがちです。手動のスライドドアの場合だと力が必要で子供を抱えているときも不便を感じるため、少なくとも右か左どちらかの側面には電動式スライドドアが欲しいところです。